ホームコンサートシリーズをLaguna Niguelよりいつも片道40分以上のドライブを物ともせずにせっせと聴きに通ってくださっている常連ゲストのNormanが、ご自慢のスピーカーを披露したいから一緒に音楽鑑賞をしようよと誘ってくださいまして、ムスメと彼のご自宅へといそいそと参上したのでございました。バックヤードからは海を見下ろせるロケーションにあるため海からの風が爽やかで何て気持ちの良い。
さて、サウンドは期待以上で、更にはその優れもののスピーカーが$200とのことで、お買い得感がまたご自慢なのだとのコト(笑)。
奥様のRosemaryがオレンジスパイスティー(お洒落!)を運んでお部屋にやって来られてました。
実はこの日はNormanのお誕生日(存じ上げなかったの。仰ってくだされば可愛らしいお菓子でも焼いてお持ち致しましたのに。Normanったら照れ屋さんネ)で、お祝いの電話にしばしば音楽鑑賞が中断されたりしつつ。
ところで私とムスメがお伺いしたのは朝の10時だったのでございました。
最初にムスメが「どれ位の時間、音楽を聴くの?」と(ちょっぴり心配そうに?)お尋ねすると「わはは、ほんの20分程度サ」なんて仰っておられたのですけれども、何しろバッハのオルガン曲を聴き、ビバルディの四季を全部通しで聴き、モーツアルトを聴き、ラヴェルはラ ヴァルスとボレロを当然の如く通しで聴き。その上うっかりムスメが「ベートーベンのシンフォニーの五番の最初のところが聴きたいナ」などと言ったものだから全曲通しで聴くことになり「よーし、次は9番も聴こうじゃないか。聴く時間はあるんだろう?」という光栄なるお誘いを「そ、それはまたの機会に。。。」と逃げ腰で辞退申し上げ半ばフラフラになりながらお暇をした私たちだったのでございました。
休憩なしで3時間。しかも彼の音楽を聴く姿勢はまさに精魂傾けて聴き入るという風情で迫力さえあり、その真剣さには胸打たれるものがありました。そういえば私の演奏もいつも同様の態度でお聴きくださっていることに思い当たり、このような方々に音楽家は支えられているのだなぁと励まされ、心が明るく温かになった日でした。